雌猫が陥る子宮蓄膿症

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子宮蓄膿症の症状は?

子宮蓄膿症はメス猫が細菌に感染して子宮の中に膿がたまる病気です。
避妊手術をしていない猫ちゃんで、出産経験が少なかったり出産経験がない場合や、8歳以上の猫ちゃんに多くみられます。

子宮蓄膿症になってしまうと水をよく飲むようになり、尿の量が増えます。
症状が進行すると子宮に膿がたまるので、お腹がふくらんできます。
元気がない、嘔吐や下痢をするといった症状が出ることも少なくありません。

そして更に症状が悪化するとたまった膿が行き場を失って子宮が破裂する、膿が漏れ出して腎不全や臓器不全を起こして死亡することもあります。

子宮蓄膿症の症状は、陰部から膿がおりものとなり出る開放型と、膿が体内に溜まったままの閉鎖型があります。
開放型の場合は膿が出てくるので、その時点ですぐにお医者さんに診てもらいましょう。

閉鎖型の場合は、外に症状が現れないので気づいたときには手遅れということも多いので、日頃から猫の様子を観察してつらそうにしていないか確認するクセをつけて、猫の体調に常に注意しておくことが大切です。

子宮蓄膿症の治療法は?

治療では子宮と卵巣を摘出する手術が行われます。
早期発見・早期治療であれば完治するので、早め早めの対応が大切です。

子宮と卵巣を取ってしまうので、その後は妊娠できません。
どうしても子どもを産ませたい場合は、摘出手術を行わずに抗生物質による薬物療法で炎症を抑えることもあります。
しかし、根本的治療法ではなく、再発しやすいので、あまりおすすめできません。

子宮蓄膿症の予防法は?

子宮蓄膿症はブドウ球菌や大腸菌といった細菌が原因となりますが、発情期に分泌される女性ホルモンの一つである、黄体ホルモンも発症に深く関与していると報告されています。

黄体ホルモンが分泌されている時期は、精子を子宮内に受け入れるため免疫力が低くなっており、細菌にも感染しやすいので注意が必要なのです。

とくに出産経験がない猫の場合はホルモンバランスが崩れやすいですし、8歳以上の高齢猫は免疫力が衰えます。
このため細菌に感染してしまう確率が高まるのです。

ただ、猫は交尾の刺激に反応して排卵しますから、交尾しなければ黄体ホルモンも分泌されません。
このため猫の子宮蓄膿症は、犬に比べるとそれほど多くないのも特徴です。

これらのことから、最大の予防法は避妊手術を行うことだといえるでしょう。
避妊手術を受ければ、子宮蓄膿症以外にもメス猫特有の病気である子宮や乳腺の病気の予防にも効果があります。

また早期発見・早期治療が大切ですから、手遅れにならないうちに体調の変化に気づいてあげられるよう、常に猫の状態をチェックしてあげましょう。