癌の危険も!乳腺腫瘍

  1. /
  2. /
  3. 癌の危険も!乳腺腫瘍

乳腺腫瘍の症状は?

乳腺腫瘍は猫のお腹にある、乳腺部分にできる腫瘍で、悪性のもの(ガン)と良性のものがあります。
悪性のものはいわゆる乳がんです。

猫のお腹には右と左に4つずつ乳腺があり、乳腺腫瘍は1つまたは複数の乳腺に、しこりが発生します。
乳腺に触れたときに、硬いしこりが感じられたら乳腺腫瘍の疑いが濃厚です。
すぐにお医者さんで診てもらいましょう。

最初のうちはしこりは米粒程度で小さいのですが、放っておくと症状が進行して乳頭が赤く腫れたり、黄色い液体が出る、腫れが大きくなって皮膚が破れて出血するなど重症化することがあります。

猫の腫瘍も人間と同じで、早期発見・早期治療がとても大切です。
ときどき猫ちゃんのおなかを優しく触って、乳腺に異常がないか調べてみましょう。
そして硬いしこりを感じたら、早めに獣医さんに相談してください。
猫は人間の言葉がしゃべれませんから、自分の体調について誰から伝えることができません。
飼い猫の体調に常に注意を払うのも、飼い主の仕事です。

乳腺腫瘍の原因は?

何が原因で乳腺腫瘍が発症するのか、そのメカニズムははっきりと解明されていません。
10歳前後の中高年期から更年期のメス猫に発症するケースが多いため、老化と深く関わっているのではないかと考えられます。
また、プロジェステロン製剤といった性ホルモン剤を過剰投与すると発症リスクが高くなります。
このほか、避妊手術をしていない猫は、避妊手術を行っている猫に比べて発症リスクが7倍も高まるともいわれており、女性ホルモンとの関係も指摘されています。

治療法と予防法

乳腺腫瘍の治療では、外科手術で腫瘍ができた乳腺または、両側の乳腺を取り除き、さらに卵巣と子宮を摘出するのが一般的です。
術後に再発したり、転移したりした場合は化学療法や放射線治療などが行われます。

悪性腫瘍の場合は早めに発見しないと、他の箇所に転移する危険があります。手術前の検査では乳がんだけでなく、ほかの箇所にもがんが発生していないかをきちんと調べることも大切です。

治療費は病院によって異なりますが、およその目安は次のようになります。
まず初診料が500円から3000円程度。
検査のためのレントゲンが3000~6000円程度。
血液検査が5000~8000円ほど。

これらの検査で乳腺腫瘍と診断され、摘出手術を行う場合は、摘出する乳腺の数や手術法などによって差がありますが、腫瘍のある乳腺だけ摘出する場合は3万円から8万円。
片側の乳腺をすべて摘出する場合は、7万円から15万円。
両側の乳腺を全て摘出する場合は10万円から25万円程度が必要となります。

摘出手術などにならないためにも、早期発見や予防が大切ですが、予防法として効果的なのが1歳未満で避妊手術を行うことです。
しかし、避妊手術をすれば発症しないというわけではありません。
リスクが低くなるだけですから、ふだんの生活で猫ちゃんをなでてあげるときに、胸にしこりがないかも確認するようにしましょう。
(診察料などの情報は、2017年のものです)