猫が顔を洗うと雨が降る?

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言い伝えの発祥

猫が顔を洗うと雨が降るというのは、日本ではよく知られた伝説です。
しかしこの話がいつ出てきた物なのかというのは、今のところよくわかっていません。
古い書物だと中国の酉陽雑組という中で似たような記述がありますが、ここでは猫が顔を洗うと客がくるというニュアンスになっており、少し違います。

1947年に出版された迷信事典の中でも、猫がくしゃみをすると雨が降るなどと猫と天気に関する記述がいくつか出てきますが、こちらでも猫が顔を洗うという表現は出てきておらず、これも発祥というには違うでしょう。
このように猫と天気に関する記述は、古くから書物に記載はありますが、顔をあらうという表現は出ておらず言い伝えの起源がわかっていません。

しかし近年になるとぼんやりとしてはいますが、このような伝説がすでに日本国内であったようです。
1919年に出版された石田孫太郎氏の猫に関する専門書では、表現は昔ながらの言葉になっていますが、猫が顔を洗うと雨が降るというニュアンスの記述があります。
何故猫が顔を洗えば雨が降ると信じるようになったのかは、いまのところはっきりと出所や関連性はわかっていません。

猫との関連性

猫は雨が降りそうになると顔を洗って察知することは出来るのでしょうか?
もしもそれが可能なら、猫が顔を洗うと雨が降るというのは信憑性が高くなります。
関連としては以下のようなものがあるようです。

・湿気でヒゲを整える
猫がヒゲに付着した湿気を気にするので、整えるために顔を洗うような仕草をするというのはあります。
猫のヒゲはとても敏感であり、1mmの2,000分の1振動も感知できるぐらいです。
敏感であるために、ヒゲに湿気が付着して重くなると、湿気を取り除くために手で拭くという動作をするのは考えられます。

・落ち着かせるために
緊張したりすると人も顔を触って落ち着かせようとする人がいるように、猫も同じように不安になったりすると手で顔を触るような仕草はします。
それは自己指向性行動と言われており、多くのほ乳類で見られる行動です。
もしも猫が雨が降りそうなときに気温や湿度の変化を察知し、不安になって顔を洗うような仕草をするということはあるかもしれません。

その他にも考えられることとして、顔に寄生虫やノミが付いたときに、それを振り払うために顔を洗うような仕草をするというのも考えられます。
これは湿度が高くなれば寄生虫の数との関連性も考えられます。
このように猫が顔を洗うような仕草をするという理由はいくつか考えられますが、残念ながらどれも雨との関連性ははっきりとはわかりません。
結局のところ猫自身に聞かないとわからない事でありはっきりと答は出ないでしょう。